修行について
居士禅における本格の修行
参禅弁道(坐禅)
本格的に禅の修行をするためには、古来から「正脈の師家」に参じることを求められています。そのことを「参禅弁道」といいます。
摂心会について 「摂心会」とは、本格の修行をするために一定期間、専門の道場に泊り込んで「参禅弁道」を積み重ねることです。これをすることにより、坐禅の修行の主眼である「自己の真面目」を自ら明らかにしていくことを目指します。
「自己の真面目を自ら明らかにしていくこと」を「見性悟道」といいますが、これを達成するにはこの摂心会の場が最も相応しいといえます。
人間禅への入門と入会について
人間禅で修行するには「入門」して、その後正式に「会員」になることが必要です。会員は摂心会において参禅弁道をすることができます。
「入門」をするには、人間禅のことを理解し、師家に対し「心からの信」をおくことや、入門して修行を始めるからには永続的に続ける自覚をもつこと、などが本人に求められ、更には、ある程度の経済的負担も伴うことも理解されることが必要です。
これらのことの前提として、入門の前に何回かの摂心会に新到者(初心者)として参加し、そこで正しい坐相を身に付け、数息観(「数息観」については後程説明いたします。)を実修することが望まれます。
これらを踏まえた上で、本人も心からの入門を希望し、又、師家からみても入門することが妥当であることが明らかになって、始めて「入門」が許されます。
入門後、本人及び道場長と話し合って、継続して修行する意思が確認出来たら、正式に「会員」になることが出来ます。会員は摂心会において参禅弁道をすることができます、それと同時に会を維持する為の会費の納入の義務も発生します。会費は、本人の経済状況の応じて決められます。よく相談して下さい。