俳句の案内

俳句会 句碑.JPG

 

今月の句

人間禅第一世総裁 耕雲庵老師(俳号:幽石)には句集『句津籠』(正・続・続々)があります。『句津籠』から今月の句を紹介します。

 

元旦や水洟たれて大愚たり

葛飾は水菜の里よ今朝の霜

曙椿(あけぼの)の芯(しべ)盛り上る淑気かな
 曙椿は、岡山の少林寺の庭にあり、天然記念物に指定さる。芯の特に大なる逸品なり。その苗を請うて庵の庭に移す。

窓よぎる翼(つばさ)つやつや寒鴉

古稀の春(六句)
古稀と言ふ齢ひ重ねて今朝の春
 明治廿六年生れの余は、数え年にて、今日から七十才となる。

初笑ひ吾れ古稀翁の喉仏

古稀の詩(うた)先師にありぬ古稀の春

 昭和十四年に作られし両忘老師の古稀の詩。
 土地神呈寿 霊芝樹下紅 迎春祥瑞境 矍鑠古稀翁

持ち古りし杖つやつやと古稀の春

 十年前、本部道場の境内に自生せる藜にて余の作りし杖なり。各地の巡錫に持ち歩きて、今やゆやつやと輝く。

樽出づる酒の囁き古稀の春

 毎年玄旨より一樽を送られるのを吉例とす。

撫で古りし貧乏徳利古稀の春

  酒と銘ある二合入りの貧乏徳利にして、各地の巡錫に携え歩き、満州・北京にも持参せしことあり。三十年近く愛で来たりし下手物なり。

 

俳句三昧摂心会のご案内

 

栃木俳句三昧摂心会チラシ.jpg

pdf 俳句部栃木摂心会チラシ 最終.pdf (0.26MB)

 

 

令和4年新年互礼会俳句作品

天 箸の帯解くうれしさや新春(はる)の膳  堀井妙泉

地 足ふれて妻と微笑むこたつかな    渡辺大海

人 年明けてありし姿に偲ぶ酒                三松無妙

 恍惚の父母に貰いし御年玉                森田露香  

〃 初夢や泊まりし孫の笑む寝顔               山下祖牛

〃 目白二羽何を語らう新春(はる)の庭        林 翠松

名誉総裁老師特選

   恍惚の父母に貰いし御年玉                     森田露香

☆総裁老師特選

   竹茶器で先師遺影と初茶席      丸川春潭

 

以下到着順 

港外に年越す船か灯一つ        斎藤幽谷 

空翔(かけ)る五更の寅や夢さむる      堀井無縄

声出さず気合で乗り切る寒稽古     柿沼無心

年迎え偕老静謐屠蘇祝う        大熊蕉山

自転車を手足となして春迎う      水井惟精

コロナ禍をマスク美人が初詣      森嶋石雲

ゴンドラの唄で卒寿の春祝う      笹良風操

初稽古点前の準備念入りに       南 晃平

青竹茶器新年の香を運び来る      中村慈光

明日を買ふつもりで五年日記を買ひ   小野宗道

六千七百五十二人わが村静かに明けにけり 佐賀諦観

三代の輪飾掛けし釘の錆        二宮霊峰

元旦や足のしびれや愚かなり      佐瀬霞山

元朝の堂に一閃(いっせん)助警行く    飯田幽水

意を決す元朝静座陽を浴びて      仲野嶢山

初詣清々(すがすが)しさのその中に    林 玄妙

平寧を願う八十路の初あかり      木村桃雲

正月や吹雪もつかる草津の湯      石井雲泉

みなそこに初日を拝む墨田川      杉山呼龍

柚子香る峠を登り座禅浴        上田一美

元旦や背比べ急ぐ孫四人        佐藤妙珠

初空に亀裂音なく流星群        若林緑信

一呼吸毎に明けゆくお元日       片野慈啓

少年に席譲らるる初電車        加藤碩信

嗄らし飛ぶ寒禽追って走る子ら     森山凱風

白寿翁凛と晴眼年明ける        世古智常

延命の十句観音初明り         井内温雄

好き人と縁を願ふや初詣で       世古美乃里

お初釜一休頓智に華やけり       橘 雅子

八十路ぶり金輪の独楽投げ廻す     橘 覚雄

雪冠る比叡の峯に霊気在り       土井重悟

初天神義母の大島着こなして      三原寿典

宇宙ではいつも晴れなり初日の出    柏谷絶学

注連飾り結ぶ老母の手に覚悟      粕谷玉道

紺碧に永遠に射しいる初光       小松元山

初日の出二才の孫の頬明かし      平川清巌

初日の出茜に染まる大銀杏       大谷竜穏

戦友の悲しき報せ苦い屠蘇       横山正徹

電話越しおせちの煮しめ湯気香る    森 翠玉

新年も箱根路目指す若人かな      林 大寂

(せわ)しさのままに除夜の音ふと和む  髙松衣風

元旦に婚約指輪初披露         中川香水

亡き父を噛み締めたるやおでんかな   張替剣外

八十路超え止める通知の賀状増え    久木田寶州

 

令和3年新年互礼会俳句作品 後評

☆名誉総裁特選

 青竹の十節の茶杓茶寿の夢     橘 雅子

☆総裁特選

 老妻の去年と変らぬ雑煮味     堀井無縄

☆斎藤幽谷先生後評(全文そのまま掲載)

あけましておめでとうございます。

新年互礼俳句会幹事の指名により不束でありますが、迂生盲選をさせて戴きました。

天 産土の鈴の緒細し初詣      西村のりこ

評 産土はご自分の生まれた地のことです。格調子ある句。

地 柚子風呂やあふるる邪気の身を沈め 堀井妙泉

評 思いっきり柚子風呂の香りある湯を溢れさせた気合のよさが伝わってきます。それでいて謙虚です。

人 屠蘇もなく尽くす白衣に手を合わせ 三松無妙

評 ナイチンゲール精神ここに至り唯々感謝です。

 

秀逸 こんな年こそ餅をつく餅をつく 世古智常

 〃   五輪旗の揚るを願ひ初日記   小野宗道

佳作 売られゆく初荷の仔牛鳴きにけり 加藤碩信

 〃   初夢や君の苦笑と宝くじ    河口玉風

 〃   初日の出この身このまま新しく 林 玄妙

 〃   歳の暮悲喜こもごもに天尋ぬ  横山正徹

 〃   ひとつ空仰ぎし母と初電話   森田露香

外にも良い句が沢山にありました。

取り損ねたこと幾重にもお詫び申し上げます。

                  斎藤幽谷

令和3年新年互礼会俳句      大凡到着順

屠蘇飲みて浪間に歳越す友想う   渡辺大海

歌留多とり発止と飛ばす袴の娘(こ) 斎藤幽谷

老妻の去年と変らぬ雑煮味     堀井無縄

柚子風呂やあふるる邪気の身を沈め 堀井妙泉

初春や身に具へたき大柱      平井蜂生

満月沈み登る初日を拝みけり    井本光蓮

五輪旗の揚るを願ひ初日記     小野宗道

羽子板の眼を向くモデル眠たそう  栗原道妙

新年を賭けるとしたら信念突く   中本浩二

有難やあと幾度(いくたび)のお元日 木村桃雲

彳(たたず)めば”夢 ”その侭(まま)や
 喜寿(きじゅ)の初春(はる)  三浦大元

渾身の一句声無し初寝覚      井内温雄

見上げれば見果てぬ夢と冬銀河   土井重悟

めでたくもありやなしやで年明くる 柏谷絶学

こんな年こそ餅をつく餅をつく   世古智常

売られゆく初荷の仔牛鳴きにけり  加藤碩信

来る年や佳きこと多き年になれ   世古みのり

今年も相変わらずの幸せよ     沖野元禮

坂道を転がり落ちて年新た     永道虔

青竹とたわむる翁のわらべ顔    仲野嶢山

初春の発句になやむ晦日そば    山崎一心

検見の浜気嵐に立つ初の富士    田原空達

コロナまできれいサッパリ煤払い  小林一徹

母数うひ孫に孫お年玉       原 白蓮

里白し除夜の鐘も包む柔さ     広瀬自観

年去りて思い浮かべばコロナ年   高田玄徳

初詣世界の無病を祈願せり     山崎法善

初キャンプ焚火の煙みに富士の峰  田中宗晃

異国の地子らと旅する初夢か    三輪夢遊

温泉(ゆ)納めのつもりだったが
 習慣(くせ)になり        栗山金牛

初凪に海に向かひし竿の列     河村巌松

年の瀬の臘八の夜は日本晴れ    田中太玄

除夜の鐘遠隔画像に浸りいり    小川韶春

初夢や君の苦笑と宝くじ      河口玉風

紅白のトリを車で聴く今年     遠藤大剣

元旦に早朝坐禅や底抜ける     佐瀬霞山

産土の鈴の緒細し初詣       西村のりこ

霊峰に金粉まぶせし初日影     大熊蕉山

寝ながらに九十九の歳迎ふ     河本祖舟

初詣去年の受験子大人びて     泉水真澄

初日の出この身このまま新しく   林 玄妙

コロナ禍に箱根駅伝風を切る    丸川春潭

墨をすり返事思案の初硯      丸川玉淵

にぎやかに女三代もち喰らう    中川香水

コロナ禍で孫子なしでの年始め   中山孤峯

初日の出願いこめますお茶一服   小松元山

行く歳に木瓜数輪が凛として    髙松衣風

歳の暮悲喜こもごもに天尋ぬ    横山正徹

人混みを避けて詣でる元日かな   林 大寂

這いだすや摑まり立ちて初景色   永富康洋

初日の出始まる今年一炷香     久木田寶州

突然の鷺飛び立つや初御空     張替剣外

手がつかぬ今年の抱負や晦日蕎麦  松尾古石

ひとつ空仰ぎし母と初電話     森田露香

五枚刃の切れ味清し初鏡      大谷竜穏

掬ぶ手を玉と溢れて春の水     二宮霊峰

山茶花の終わりて木瓜が名乗りいで 登坂真浄

屠蘇もなく尽くす白衣に手を合わせ 三松無妙

二人でも東司込み合う師走かな   廣内常明

除夜の鐘聞きつつひとり坐禅堂   松井龍泉

お年玉点前後貰う孫の背よ     佐藤妙珠

青竹の十節の茶杓茶寿の夢     橘 雅子

鏧(きん)一打「十牛」を説く初説法 橘 覚雄

去年今年眼科初診を先延ばし    森山凱風

八掛は少し派手めに初鏡      三原寿典

鎮守の樹紙垂ゆうらりと淑気かな  時女俊恵

巣篭もりや遍く照らす初日の出   粕谷玉道

 

ネット句会のご案内

関西支部では、毎月19日を俳句の日と定め、インターネット句会を開催しております。

一人3句まで、
締め切りは、毎月19日 24:00

投句先:yoshiaki.kashiwaya@nifty.com

どうぞお気軽に御投句ください。人間禅ホームページの関西支部のコーナーに「細道会」があります。そこに掲載させて頂きます。

 

関西支部 絶学 拝

  

2020紅葉狩り俳句の結果報告

12月5日(土)市川の本部道場にて「紅葉狩」の情景を詠んだ俳句を募集したところ、29名の方から56句も集まりました。
多くの佳句を集計し、優秀句について翌日おこなわれた坐忘句会にて選句した結果、高得点の入賞作は以下のとおりでした。
御礼にかえて入賞作の方々には記念の粗品をお届けいたしました。

濡れ落ち葉.jpg 

寄る辺なく石に貼りつくぬれもみじ   鈴木和子 5票

とときのコロナ忘れし紅葉狩     森嶋恵子 5票

児らの声もみじひらひら仲間入り    木村幸恵 4票

紅葉狩日本の心を呼び覚ます      石原恵美 4票

紅葉山写真小僧は老い得たり      髙村弘晃 4票

石段に煌く星は紅葉かな        今津 進 3票

落ちた葉が仔犬の鼻にチョンとのる   裏山みなみ 3票

 

以下、禅会の4票句は、栗原道妙、大熊蕉山、3票句は木村桃雲、三松無妙、張替剣外、飯田幽水、各居士の方々で今回もよき俳句が多数集まりましたことを報告します。

今後とも人間禅俳句会「坐忘会」に是非ご参加をいただき、またご意見ご感想もよろしくお願いします。

 

紅葉狩俳句担当 木村桃雲 大熊蕉山 合掌

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過去五年間の作品を紹介します。

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紅葉狩り投句2(H28年).jpg

紅葉狩り投句3(H29年).jpg

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活動内容

人間禅の俳句会は『合掌俳壇』として、長く機関紙『合掌』に掲載されてまいりました。
現在は人間禅機関紙『禅』の第二部「俳林」として年4回発行、発表されております。
人間禅会員だけにとどまらず、どなたでも以下の要領で参加投句でき、ご指導と選句は斎藤幽谷先生にお願い致しております。

          人 間 禅 俳 句 募 集 要 項

人間禅機関紙『禅』は年4回 新年冬季号、春季号、夏季号、秋季号発行されます。
 各号募集要項
・「近詠抄」   先生の選はありません。従ってそのまま発表されます。
 表題付 自選五句 

・「合掌俳壇」 齋藤幽谷先生の選になったものだけ発表されます。
        各月5句まで(合計1人15句まで投句可)

・自句自解、紀行文、俳文、句会だより、等募集致します。

各号の締め切り(10/31 1/31 4/30 7/31)までに下記まで、はがき、FAXにてお送り願います。
        句稿送り先      〒272-0827 千葉県市川市国府台6-1-16
                    人間禅道場気付、担当 林 玄妙
                    FAX 047-373-7561

〇上記の作品募集以外に人間禅会員のために次のような俳句会が催されております。
・全国の各支部、禅会との俳句部合同摂心会(毎年一回以上)
・各支部内の俳句会(俳句部だよりとして禅誌に掲載)
・俳句部による俳句募集
 新年互礼会(1月3日)
 幽石忌俳句募集(4月21日)
・坐忘俳句会(市川・人間禅道場にて毎月開催)斎藤幽谷先生ご指導

 

ブログ

俳句ブログ(坐忘会だより)

坐忘会だより(旧)

 

年間予定

2021年

9月5日(日)12:30~15:30 第363回(令和3年9月)例会 中止 本部道場
兼題 花野 新涼 夕月

次回は、10月17日(日)予定

 

 

 

 

 

 

活動場所

・坐忘会 人間禅道場